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バリ島へ片道1万円~!インドネシア・エアアジアXが成田就航

2017年5月25日に就航したインドネシア・エアアジアXの客室上院が就航記念片道1万円フェアをPR

2017年5月25日、成田空港にLCC「インドネシア・エアアジアX」が新規就航しました。日本人にも人気のバリ島へ初のLCC直行便です。気になる運賃はセール時で片道1万円~の衝撃価格。今年の人気渡航先となりそうなバリ島行きの初便の式典を取材しました。

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初日から大盛況のバリ島行き・チェックインカウンターは長蛇の列

バリ島行きの乗客で早朝から長蛇の列(5月25日)

バリ島行きの乗客で早朝から長蛇の列(5月25日)

午前6時半。成田空港第2ターミナルのインドネシア・エアアジアXのチェックインカウンターの前には既に長蛇の列が。エアアジアによると、この日の予約率は9割を超えていたそうで、就航初日・しかも平日にも関わらず、日本人のバリ島への渡航ニーズの高さに驚かされます。

エアアジアグループではチェックインカウンターのオープン時間は出発3時間前からで、締め切り時間は出発時刻の1時間前となっています。

この日はチェックイン作業に遅れが出ていたため、受付時間を延長していましたが、通常であれば午前7時25分位はカウンターが閉まるので、早朝に成田空港へ向かう交通機関の時間に注意が必要です。

6月18日からは毎日運航・片道1万円の就航記念セールも

インドネシア・エアアジアX 成田~バリ線 就航記念式典

インドネシア・エアアジアX 成田~バリ線 就航記念式典

搭乗ゲート前ではインドネシア・エアアジアXの新規就航を記念した式典が行われました。

式典では成田発バリ行きの航空券を5月25日限定・100席限定で片道1万円(諸税別途)で販売するセールのサプライズ発表もありました。(バリ発は通常価格)

成田~デンパサール便は就航当初は週4往復の運航ですが、想定を超える反響があったことを受けて、2017年6月17・18日より毎日運航します。詳しいスケジュールは以下の通りです。

インドネシア・エアアジアX 成田~バリ線 スケジュール

XT402便 成田08:25発 デンパサール14:25着
(運航日:月・火・木・土 ※6月18日(日)より毎日運航)

XT401便 デンパサール23:00発 成田 翌07:10着
(運航日:月・水・金・日  ※6月17日(土)より毎日運航)

LCCの活用方法として「弾丸旅行」がありますが、このスケジュールを活かすと、土曜朝発・月曜早朝帰りの「1泊3日」の旅程も可能です。バリ島には約30時間滞在できるので、目的を絞った旅であれば十分楽しむことができます。

今でも現役機長!インドネシア・エアアジアXのハヌングCEO

インドネシア・エアアジアX CEO・キャプテン のスリスティオ・ヌグロホ・ハヌングさん

インドネシア・エアアジアX CEO・キャプテン のスリスティオ・ヌグロホ・ハヌング氏

就航記念式典ではインドネシア・エアアジアXのCEO・キャプテンのスリスティオ・ヌグロホ・ハヌング氏が挨拶を行いました。

肩書にキャプテンと付いているのはハヌングCEOが今でも現役の機長であるためで、今でもCEOの業務の傍ら、実際のインドネシア・エアアジアXのフライトに乗務していることもあるそうです。

ハヌングCEO「夢を叶える路線に」

成田~バリ線への期待を示すハヌングCEO

成田~バリ線への期待を示すハヌングCEO

ハヌングCEO:みなさま、おはようございます。朝早いお時間からインドネシア・エアアジアXの成田空港からインドネシア・バリ島への就航記念式典にいらしていただきまして、ありがとうございます。また、今回式典にご出席いただきました来賓のみなさまに感謝申し上げます。(中略)

ハヌングCEO:みなさま、インドネシア・エアアジアXはこのたび、新たにバリ島から成田空港への路線を就航いたします。インドネシアの私たちは大変日本に興味があり、また特に東京は憧れの渡航先となっています。この新規路線就航はインドネシアの人々に対して夢を叶えるといっても過言ではないと思います。

ハヌングCEO:また、インドネシアと日本の友好関係を考えてもこの新規路線の就航は大変需要が高いのではないかと思っています。本日の初便ですが、90%が日本人乗客のみなさまにご搭乗いただいています。このように多くのお客様から反響をいただいたことを受け、(2017年)6月18日より毎日運航する事が決定いたしました。

ハヌングCEO:増便により、より多くの日本のみなさまがバリ島を初めて訪れ、そしてさらに魅力的な島々にもいらしていただきたいと思っています。バリ島にいらしていただくたびに、新たな発見があると思います。(中略)

ハヌングCEO:ぜひインドネシアにいらしてください、バリ島のほかにもジョグジャカルタ、ソロ、スラバヤ、バンドンにもエアアジアのネットワークを使ってぜひ訪れてください。また、私たちエアアジアはバリ島以外の多くの都市、例えばバンコク、クアラルンプール、シンガポール、ダーウィン、パースといった都市にも就航しています。

ハヌングCEO:最後になりましたが、この初便が無事に就航し今後多くの日本人の方々にご搭乗いただける事を願っています。ありがとうございました。そして、おはようございます(日本語)。

木村空港長「インドネシアの人たちが日本に来るチャンス」

国土交通省 東京航空局 成田空港事務所 成田国際空港長 木村茂夫氏ん

国土交通省 東京航空局 成田空港事務所 成田国際空港長 木村茂夫氏

続いて式典では、国土交通省 東京航空局 成田空港事務所 成田国際空港長の木村茂夫氏が挨拶を行いました。

木村空港長:みなさま、おはようございます。成田国際空港長の木村でございます。本日はインドネシア・エアアジアXの成田~デンパサール線の新規就航、誠におめでとうございます。成田空港の関係者を代表いたしまして、今回の路線開設・成田空港への新規乗り入れを歓迎致します。

木村空港長:インドネシア・エアアジアX社は成田空港に就航している定期航空会社として97番目の航空会社になります。たまたま今日はゲートも97番ゲートになっていますけれども、これで成田空港に乗り入れている定期航空会社としては過去最高になっています。

木村空港長:成田空港におきましてはアジアにおけるトップクラスの国際拠点空港を目指しておりまして、空港機能の拡充や、旅客利便の向上に取り組んでいるところでございます。これらの中にありまして、本日インドネシア・エアアジアXの新規就航をお祝いできることは大変大きな喜びです。

木村空港長:バリ島は観光地・ビーチリゾート地として大変有名で、本日の便も9割が日本人ということです。今回の就航によって一層利便性が増し、値段的にもリーズナブルな値段でバリ島を訪問する事ができるようになり、さらに多くの日本人が訪問するということが期待されるのではないかと思います。

木村空港長:加えまして、さきほどご紹介がありましたけれども、乗り継ぎネットワークを使えばバリ島のみならず、ジャカルタやスラバヤ、ボロブドゥール遺跡のようなインドネシアの魅力ある観光地にも乗り継ぎで寄っていくことができる、ということで大変利便性が向上すると思います。

木村空港長:また、今回の就航によってインドネシアの人たちも日本に来る可能性が大きく広がるのではないかと思います。JNTO(日本政府観光局)の資料によりますと、2016年にインドネシアから日本を訪れた旅客数は27万1千人、対前年比伸び率が32.1%となっています。

木村空港長:現在、わが国におきましては観光立国を目指しまして、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年には訪日外国人旅客4000万人、そして2030年には6000万人を目標としているわけですが、その一助として今回の新規就航は大変意味があるものではないかと思っています。

木村空港長:インドネシアの方々に、多くの方々に日本をこれを機に訪問していただけたらと期待をしております。結びになりますけれども、インドネシア・エアアジアXさんの成田~デンパサール線が安全運航のもとに順調に発展いたしまして、日本とインドネシアの関係と交流がますます活発になることを綺麗にいたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。本日は誠におめでとうございました。

花で作成したテープカットを行った

花で作成したテープカットを行った

挨拶の後は手作りの花によるテープカット。

こういった所にも南国バリを連想させる演出が込められていました。

約1時間15分遅れての出発に・搭乗率は90%越え

定刻より1時間15分遅れて出発した成田発デンパサール行きXT402便の初便

定刻より1時間15分遅れて出発した成田発デンパサール行きXT402便の初便

スタッフが手を振ってお見送り

スタッフが手を振ってお見送り

デンパサール行きの初便はチェックイン作業などが遅れた影響で、定刻から1時間15分遅れて午前9時40分に出発しました。運用面はこれから改善の余地がありそうです。

エアアジアによると、この日の乗客は346名(座席を必要としない幼児が2名)で、搭乗率は約91.7%。日本人の割合は約9割とのことです。

LCCの可能性が広がった記念すべき1日に

気さくなインドネシア・エアアジアXの客室乗務員

気さくなインドネシア・エアアジアXの客室乗務員

華やかな雰囲気の中で就航したインドネシア・エアアジアXの成田~デンパサール線。

2010年に日本航空の直行便が撤退したあと、バリ島へはフルサービスキャリアのガルーダ・インドネシア航空しか選択肢がありませんでした。インドネシア・エアアジアXの就航によって日本のLCCの可能性が一歩進んだ記念すべき一日となりました。

食事・ホテル・エステなど現地での物価も安く、航空券も安いとなれば、インドネシア・エアアジアXのフライトが日本人の人気を集めるのも納得です。今年の夏はバリ島が再び人気の観光地となりそうです。

取材執筆:五十嵐 貴文

関連URL:エアアジアグループ 公式HP

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