片道5,690円~(※スプリング運賃・決済手数料など別途)と新幹線の約3分1の運賃で東京から広島に移動できることで人気を集めるLCC・春秋航空日本(Spring Japan)。映画「この世界の片隅に」の舞台・広島県呉市に行くため、LCC STYLE編集部が実際に搭乗しました!
LCC「春秋航空日本」で「このセカ」の舞台・呉へ
大ヒット映画「この世界の片隅に」(通称・このセカ)舞台として注目を集める広島県呉市。「聖地巡礼」で呉市に安く移動するのにぜひ活用してほしいのが格安航空会社・LCCです。
LCC STYLE編集部では、成田~広島間の直行便を運航する唯一のLCC・春秋航空日本(Spring Japan)に搭乗取材。前回の記事では搭乗手続きの流れを詳しく紹介しました。
今回の記事では実際に広島行きのIJ621便に搭乗し、その機内の様子や広島空港到着後に呉市への移動方法などを紹介していきます。
春秋航空日本はボーイング737-800型機を使用
春秋航空日本(Spring Japan)が使用する機材はボーイング737-800型機。世界のLCCが多く導入している機種で、春秋航空日本(Spring Japan)では座席数を計189席の仕様にしています。
LCC基本ガイド「LCCの安さのヒミツ」で紹介しているように、春秋航空日本(Spring Japan)はボーイング737-800型機に機材を統一することによって、乗務員の訓練や整備をスムーズにし、無駄なコストをカットする工夫をしています。
「ボーイング・スカイ・インテリア」仕様で開放感のある機内
春秋航空日本(Spring Japan)のボーイング737-800型機はLED照明などを備えた「ボーイング・スカイ・インテリア」仕様です。
内装の見た目の特徴を一言でいうと、スタイリッシュ。丸みを帯びたラウンドの天井と、そこに点灯するブルーのLED照明が印象的な機内です。
春秋航空日本の座席に女性が座ると・・・
身長159cmの女性が座った場合、足元の空間は思った以上に広々としていました。前の座席の下の空間に足も伸ばせます。
座席が狭い、居心地がよくないと思われているLCCの機内ですが、余計なフットレストなどがないぶん、実は足もとは広々と過ごせます。革張りのシートは若干堅めですが、広島までの約1時間40分のフライト時間を思えばさほど気になりません。
機内最後列の壁には春秋航空日本(Spring Japan)のコーポレートカラーの鮮やかなイエローグリーンが会社名と共に描かれ、とても可愛らしい雰囲気です。
気になる機内販売メニューをチェック!
LCCの春秋航空日本(Spring Japan)は機内のドリンク・食事は有料です。
写真左のページのお弁当は国際線限定で、カップ麺などは1つ400円で国内線でも注文できます。
ドリンク・アルコール・おつまみのラインナップは充実しています。
機内で日本酒が注文できるのも春秋航空日本(Spring Japan)の特徴のひとつです。
一列ごとに笑顔で注文を受ける春秋航空日本(Spring Japan)の客室乗務員のみなさん。
実際に私も注文してみました。
客室乗務員のおすすめは「嬉野茶」
お勧めのドリンクをうかがったところ、就航先の一つでもある佐賀県名産「嬉野茶」が一押し商品とのこと。
春秋航空日本(Spring Japan)の国内線では嬉野茶が200円でなんとおかわり自由なんです!
嬉野茶はしっかりと茶葉の深みを舌に感じ、機内で提供されるお茶とも思えないほどのクオリティーに驚きます。
実際にはふた付きで提供されますので、程よい温度を保ちながら飲み続けることができます。
お子様がいる方など、カップでの提供が不安な方にはペットボトルやパックのジュースなどのドリンクの用意もあります。
常に機内を清潔に保つ努力
機内では何度も何度も客室乗務員のみなさんが通路を行き来してゴミの回収をなさっていた姿が印象的でした。
春秋航空日本(Spring Japan)の清潔な機内はこうして保たれているのですね。
また、機内では念入りに荷物棚のドアが完全に締まっていることを確認する姿が見られました。
機内の安全管理を徹底する姿に、LCCに対して抱くイメージが一新しました。春秋航空日本(Spring Japan)の成田~広島線はリピーターが多いそうですが、「また乗りたい」と思う乗客が多いことも納得です。
IJ621便は予定時刻通りに広島空港へ到着。
天候はあいにくの曇り空でしたが、揺れも少なく快適な空の旅でした。
広島空港は売店など施設が充実
広島空港のターミナルビルはフードコートにお好み焼きが数店舗軒を連ねていたり、飲食施設やおみやげ売り場も充実。
目的地に移動するまでの時間が空いてしまっても時間を潰すのに困ることはありません。
広島空港1階のバス乗り場から広島県各地へ
預けた荷物を受け取ったら、いよいよ目的地の呉へ移動です。広島空港から各市街地へはタクシーの他、直通バスが充実しています。
広島空港から広島市の中心部へはバスで約45分。広島市内での観光などを楽しんでから目的地の呉へ向かう方法もありますが、荷物が多いときやピンポイントで呉へ向かいたいときに便利なのは、広電バスが運行する呉行きのリムジンバスです。
1階のバス乗り場への出口付近に、空港リムジンバスの乗車券の自動販売機が置かれています。
利用者の声を受けて復活した呉行きの空港リムジンバス
広島空港から呉行きのリムジンバスは片道1340円、所要時間は約60分前後です。
一度は廃止されていた広島空港発・呉方面行きのリムジンバスですが、利用者から復活を希望する声が多く、復活したといういきさつを持つ呉市民・観光客にとっての待望の路線です。
このバスに乗れば「この世界の片隅に」舞台、呉へはあっという間に到着です!
首都圏~広島の移動におすすめ 春秋航空日本のフライトはコスパ良好
今回、広島呉へ安く移動する手段として利用したLCC・春秋航空日本(Spring Japan)。新幹線を利用した場合、東京~広島間は移動時間が約4時間、料金は片道18,040円かかります。
春秋航空日本(Spring Japan)なら片道5,690円~と新幹線の約3分1という驚きの安さで、新幹線の片道の予算で往復の移動と成田空港周辺での前泊もできる計算になります。
料金の安さと高い接客品質を両立させたコストパフォーマンスの良さ。春秋航空日本(Spring Japan)は首都圏から広島へ、広島から首都圏への移動にとてもメリットのある選択肢だと感じました。広島を起点にして、瀬戸内を周遊するアクセスにも活用できる路線だと感じました。
次回の記事は旅の着地点、呉へ。産業地域として発展したモダンな赤レンガの街並み、海軍発祥のグルメなども交えながら、話題のアニメ映画「この世界の片隅に」の舞台をめぐる旅をご案内したいと思います。どうぞお楽しみに!
撮影協力:春秋航空日本(Spring Japan)
(取材:LCC STYLE編集部 千田朋子)